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結局、BARはFIAによる政争の具とされたということなのか

BARの処遇にまつわる話題で個人的にこの週末は埋まってしまった。

最低重量がどうの、タンク形状がどうの、そのタンクに入っていたガソリンをバラストにすることがどうのと情報は錯綜しまくり。どの立場に立つかで解釈は違ってくる。しかし確かなことは、BARに対する2戦出場停止とサンマリノのポイント剥奪の裁定はBAR側が提訴を断念したことで確定してしまったということ。

釈然としないものを抱えながら、僕たちは向こう2戦についてBARのバトンと琢磨が走らないグランプリを迎えることになる。その「釈然としないもの」とはなんだろう?
それはF1が純然たるスポーツなどではなく、組織の思惑により時として公正ではない事象を受け入れざるを得ない現実があることと、それが今回はBARに照準が当てられ、多くの日本人にとって受け入れがたい現実としてのしかかってきてしまった、ということなのではないのだろうか。
そのことを、今さらながらに再認識させられた訳だ。

こことかここがある程度参考になるテキストかもしれないので読んでもらいたい。

ある程度の期間、F1を見続けてきた人であれば改めて言うまでもないことなのかもしれないが、F1というのは一部の組織の意志によって運営が左右されるものであるということだ。セナいじめしかり、ターボ時代のホンダしかり。それが現代もまだ厳然と存在しているのだということ。

続きは少しあとで書こう。

《追記》
政治力とかそろばん勘定とか、そういう部分を僕はあまり快いものとしては見ていなかった。できればそうしたことは考えずにF1というモータースポーツを楽しみたい。言ってみれば「ライト層」だったのだ。でも、そうした「快くないもの」も含めて見ないとF1というものの深い所まではわからないし、単に贔屓の選手が勝った負けただけの感慨以上のものは得られないのかもしれない。でもそんな「清濁併せのむ」ことが良いことなのか悪いことなのかはわからない。「コア層」に自分がどっぷりと足を踏み入れることはやぶさかではないが、「ライト層」をバカにする気にもなれない。

どんなプロスポーツも、その収益源である支持者の大部分は「ライト層」なのだ。関連グッズを買ったりスタジアムに足を運んだり有料TVプログラム契約したり雑誌を買ったり、ひとり当たり数百円~数千円程度の小さなお金がたくさん集まってプロスポーツの組織は成り立っている。
もう少し大きな視点でみても、莫大なスポンサーマネーなども企業の商品やサービスをユーザーが買う数百円のお金がたくさん集まった額でしかない。
F1にしても、かつてはヨーロッパの貴族の道楽から始まったとはいえ、現代の収益モデルとしては先に挙げたものが主なベースとなっているはずだ。

ライト層というのは単に好きなスポーツを観戦したいのであって、その奥にあるものに興味をもっているわけではない。素晴らしいパフォーマンスには拍手喝采を送るが政治的なゴタゴタには眉をひそめるのが大半だ。

今回のBARに関する騒動で、少なくとも日本のF1ライト層の何割かはは確実に興味を失うことになるだろう。日本製エンジンを積んだマシンを、ましてや日本人ドライバーが走らないレースをそれでも見るのは旧来からのF1ファンが大半だろう。

日本のプロ野球を例にあげてみよう。
昨年、プロ野球がゴタゴタの果てに球団合併や新規球団の立ち上げなどがあったが、いざ今年のシーズンが始まってみれば過去最低のTV視聴率や思うにまかせない観客動員数が世間の興味を失ってしまったことを如実に表していると思う。
球団は必死にファンサービスを試みているが、こうした取り組みが効果を上げるまではしばらく時間がかかるだろう。それはナベツネを筆頭とする政治的ポジションに対する嫌悪感が薄らぐまでの時間と同じくらいかもしれない。

これまでのF1は、スポンサー企業の大半がタバコメーカーだったわけだが、世界的なタバコ広告規制の波に押されてもはやタバコマネーに頼ることはできない情勢になってきている。だからこそタバコ以外のスポンサー探しに必死にもなってるし、開催地にしてもアジアや中東などの「非欧州圏」でのGP開催を近年増やしてきたわけだ。こうしたFIAの施策はF1に対する新規のライト層発掘を意味している。

今後はより一層のライト層発掘に力を入れなければならないのに、そうしたライト層を軽視するかのような一部の政治的な思惑を振りかざすような振る舞いを今後も続ければ、F1はその魅力を保ち続けることはできないのではないか。
2008年以降のコンコルド協定の批准問題やGPWCとの絡みもあり、FIAとしても生き残りをかけて必死なのかもしれないが、ファンあってこそのプロスポーツであることを忘れないでほしい。

もはや貴族の道楽ではないのだ。

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