« 新年度ということで | トップページ | ニュース雑感 »

雲のむこう、約束の場所

自主制作アニメ、「ほしのこえ」The voices of a distant starで鮮烈なデビューをした新海誠。当時このアニメが実質的にたった一人で制作されたと聞いて驚愕したものだが、彼の紡ぎ出す叙事詩的な世界観にいたく共感したのを覚えている。
その彼が初の長編映像に挑んだのが本作品。

雲のむこう、約束の場所
新海誠 吉岡秀隆 萩原聖人 南里侑香

by G-Tools

ストーリーラインや解説などは写真のリンク先や公式サイトをみてもらえばある程度わかってもらえると思うので端折るが、実はこの作品を昨夜、床に入りながら見ていて途中で寝入ってしまった。
別につまらなかったからというわけではなく、まどろみながら途切れ途切れに入ってくる映像と、モノローグを主体とする音声というバランスが実に心地よかったのだ。翌朝、起きてから記憶を頼りに続きを見て、さきほど見終わったのだが、小さな清冽な感傷が余韻としてまだ残っている。

これはたぶん、重厚な世界観が裏打ちされたうえで、主人公達の心象風景に軸足を置いた作り方による所が大きいのかもしれない。映像そのものも、現代製作されたものとしては一級のものであることは間違いない。そのうえで、抑揚を押さえた主人公達の語り口が妙に心地よく、この作品に触れるものの心にそれぞれのイメージを湧き起こさせているような気がする。
作中にはちょっと難解なSF的要素もあるのだが、杓子定規に捉えずに主人公達の心の動きをトレースするように見ていただくと僕の書いたことをいくらか判ってもらえるかもしれない。

理想としては、いちど通しで見てもらったうえで、音声のみを再び聴くという感じだろうか。

映像作成に携わった人に失礼かもしれないが、この映像を土台に、いまいちど自分の中で音声をベースに世界観を再構築してみたいと思わせる作品でした。

|

« 新年度ということで | トップページ | ニュース雑感 »

「アニメ・コミック」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/15430/3529804

この記事へのトラックバック一覧です: 雲のむこう、約束の場所:

» 映画『雲のむこう、約束の場所』 [EVERSMILE(エバースマイル)]
監督:新海誠原作:新海誠脚本:新海誠音楽:天門声の出演:吉岡秀隆、萩原聖人、南里侑香、石塚運昇、井上和彦製作:2004年、日本上映時間:91分『雲のむこう、約束... [続きを読む]

受信: 2005.04.03 23:13

« 新年度ということで | トップページ | ニュース雑感 »