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死刑制度の是非

夕方、朝日放送の関西ローカル番組「ムーブ!」をみてたら、「女子高生コンクリート詰め殺人事件」の準主犯格(犯行当時、17歳)が再犯して懲役刑をうけたことから発展して死刑制度について論じていた。ちなみに存続論者は切込隊長にうんこと評された大谷昭弘氏

ちなみに懲役記事はこちら
コンクリ詰め殺人の元少年、監禁「再犯」で懲役4年
(ヨミウリオンライン)

内閣府の行った最新の世論調査では8割以上が死刑制度存続に肯定的という結果になってるわけですが、ぶっちゃけ個人的には現状では死刑は必要だろうという意見。
死刑制度については大昔から数え切れない数の人が数えきれない場所で議論してきてる。それでも議論がなくなりはしないし、これからもいろんな人が意見を出していくだろう。そんな中でオイラの意見として今回残しておきたいと思います。

1,犯罪抑止力について
 宅間のような死刑にしてくれとさえ言うような、これまででは想像すらできなかった凶悪犯罪が増加してる現代において死刑の抑止力に疑問を投げかける議論は多いが、では死刑のかわりになるような有効な抑止力を持つ刑罰があるのかというと、おおいに疑問である。
 仮に現状の刑法刑罰から死刑のみを抜き取るような方法では全く意味がないし、では現状の刑罰をどう改正するのかということになれば議論百出で一定の結論がでるまでどれだけの時間がかかるのか想像もできない。
 そもそも、世間を震撼させる凶悪犯罪をはたらく奴が自分の行動が結果的にどのように自分に返ってくるのかという想像をするのだろうか。想像したとしてもそれでも犯罪に走ってるんじゃないのか。凶悪というカテゴリからも外れる犯罪でもそうだ。瞬間的な情動や長年にわたる怨恨、痴情のもつれ、貧困や差別などいろんな動機で人は犯罪を犯す。死刑にされるよりも何年も刑務所で暮らすリスクよりも犯罪を選んでしまうのではないのか。そのリスクテイクの結果、ほとんどの人は犯罪を踏みとどまっている。リスクを承知で犯罪を犯す奴は甘んじて刑罰を受けるべきであるし、リスクテイクなんぞ知るかボケというのはただのバカなので抑止というものの意味がないから厳罰をもって痛い目に遭わせればよい。

2,遺族感情について
 私刑(リンチ)を禁じる日本では、国家が犯罪者に罰を下す以外に方法はない。なんの落ち度もなく身勝手な理由で大切な家族を失った家族の気持ちを少しでも和らげるためには、犯罪者には相応の罰が下されて当然だし、仮に死刑になったとしても失った家族の一員が生き返ってくるわけでもない。八つ裂きにしても足りないと思う遺族も多いだろう。
 これまで日本では人権の平等のもとに、犯罪者の人権については手厚く保護してきたが、一方で遺族の人権や感情についてはかなりの部分が置き去りにされてきた。近年になってようやく法整備などもされてきたが、いくら被害者側の救済手段を講じたとしても完全なものにはなりえないだろう。ただ、100点満点は得られないにしても、100点に近づけることはできるし、遠ざけることがあってはならない。
 まだまだ「やられ損」の日本なのだ。

3,人(国家)が人(犯罪者)を殺すことについて
 死刑制度がある以上、刑を執行する際には誰かが受刑者を死に追いやらねばならない。今日の「ムーブ!」で死刑反対論者(氏名失念)は「人を殺す職業があってはならない」と語っていたが、存続論者の大谷氏は「では警官に拳銃を持たせてはならないだろう」と返していた。
 この反対論者の弁に従うなら、警官に拳銃を持たせることはできないし、警察内にある狙撃部隊やSATなどの特殊部隊は存在してはならなくなる。更に言えば人を殺す職業の最たるものである軍隊(自衛隊)も存在しえなくなる。彼らが殺傷能力のある武器を与えられているのは、無辜の一般市民を犯罪(紛争)から守ることと、犯罪(紛争)の現場に直面する警官(軍人)本人の命を守るためだ。
 死刑執行にあたっては執行官がいるわけで、彼らは生身の人間である。「死刑を執行せよ」と法務大臣が署名すれば執行せねばならない。「目の前で生きている人間を殺せ」と命令されるわけで、その時の心境は想像を絶するものがあるのだろう。執行の際はなるべく命を奪う感覚を排除するような措置がとられているとはいえ、個人的には恨みも憎しみも債務もない人間を殺さねばならないのだ。決して楽しい仕事ではない。だが誰かがやらねばならないという使命感なしには語れないと思う。国民の代表として死刑を執行する彼らには一定の敬意をはらいこそすれ、彼らを人殺しと罵ることなどあってはならない。
 死刑というのは、もう2度と社会に出すべきではないと判断された犯罪者に、その寿命が尽きるまで待つのではなく、人(国家)の意志によって死をもって、命を奪うことによってその罪を贖わせることだ。罪を犯したにも関わらず、反省も贖罪の意志もない人間や、生きながらえることすらおこがましいと判断された人間は、生きる権利を奪われるのだ。そこには遺族の感情はもちろん、それも越えて社会的な感情も含まれたものがあると思う。

4,再犯について
 罪を犯して刑に服し、「反省しました・罪を償いました」として社会復帰したにも関わらず、再び罪を犯す者がいる。懲りてないのだ。
 再犯防止のための更正・矯正プログラムの不備を訴える声もあるが、いくら諭してもいっこうに意に介しない奴というのは、残念ながら存在する。更正・矯正プログラムの向上はもちろん必要だが、再犯する者に対する処罰に関しても再考する必要があるだろう。どちらかだけでは片手落ちになると思う。
 再犯するものについては今以上の厳罰化で良いと考える。私見としては、2度目の犯罪を犯したら初犯時の刑罰と2度目の刑罰を加えて2倍した刑罰を科す。3度目なら累積刑罰の3倍という感じ。
 例)
 初犯1年
 初犯1年+2度目1年なら、(1年+1年)×2=4年
 初犯1年+2度目1年+3度目1年なら
  (1年+1年+1年)×3=9年
 仮に殺人で15年、2度目も殺人で15年なら
 (15年+15年)×2=60年
 20歳で殺人やって出所したら35歳、それでも殺人やればそこから60年で95歳。おお、楽勝で死ぬまで獄中生活させられるじゃん。懲りない腐れ外道にはこれくらいやってもいいぞ。


とまあ、死刑制度に絡んでいくつか意見を述べたわけだけど、いちばん大事なのは死刑制度とか刑の厳罰化とか獄中の更正プログラムとかいうよりも、いかに犯罪に走らせないかという所だと思う。因果応報という言葉の持つ意味を、小さい頃からたたき込んでいけば、そうそう犯罪なんぞに手を染めることはないわけさ。

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コメント

トラックバックありがとうございます。時々遊びに来させていただきます。

投稿: タカボンのパパ | 2005.03.05 11:20

>>タカポンのパパ さん
こちらこそ、TBありがとうございました。
拙いながらも更新していきますんでよろしくです。

投稿: VINCO | 2005.03.05 22:48

TBありがとうございます。
自分は死刑廃止派ですけど、これからもしっかり考えていかないといけない問題ですよね。裁判員制度も始まりますし。

投稿: eiketsunoasa | 2005.03.06 01:06

>>eiketsunoasa さん
コメントありがとうございます。
オイラは現状では死刑容認ですが、代替案さえあれば死刑にはこだわりません。
怖いのはこのまま裁判員制度導入されて感情論で判決が出てしまうことだと考えてたりします。

投稿: VINCO | 2005.03.06 22:15

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