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「エマ」はいいぞ

30過ぎてもマンガ好きなオイラ。

現在連載中の作品で、新刊を待ちこがれる作品をあげるなら、先に紹介した「カペタ」と、今回紹介する「エマ」のふたつがオイラのなかでは現在進行形の二大巨頭です。


森薫/エマ(4)
森薫/エマ 第四巻
エンターブレイン

男ってのは大半が制服が好きです。
ナース、スッチー、婦警さん、バニー、他にもいろいろあるけど、オイラの中でナンバーワンはなんといってもメイドです。ああ、ばらしちゃった(笑)。
コミックビームという、ある意味でオタ要素の強い雑誌で連載されているこの「エマ」ですが、だからといってそこらにある安易な「萌え」系のメイド漫画と侮るなかれ。「エマ」は作者・森薫女史のメイドへの、そしてヴィクトリア朝への尋常ならざる情念に裏打ちされた正統派ブリティッシュ・ロマンスなのだから。

舞台は19世紀末の英国。
産業革命により、社会が大きく変動しはじめてはいるものの、階級社会というものがまだ崩壊していない時代。
上流階級(ジェントリ)に生きるウィリアムは、少年期の恩師・ケリーのもとを十数年ぶりに訪ねる。そのケリーの家にメイドとして仕えていたのがエマ。ウィリアムとエマはお互いに惹かれ合っていくが、二人の間には階級という名の越えがたい隔たりがあった。それでもなお惹かれ合う二人だったが・・・

英国女性は慎み深いことが美徳とされていた。エマはそんな時代の中でさえ、控えめでおとなしく、地味ですらあった。だからといってエマが暗いのかというとそうではなく、虚飾のない、真摯な生き方が魅力なのだ。もちろん、エマは美しくもあった。だがその美貌もエマの魅力の大きなものではなく、いくつかの中のひとつでしかない。エマの美貌を目当てに幾人もの男が言い寄るが、そのことごとくを断ってきたエマ、そんなエマが、ウィリアムに惹かれていく。

物語の中で、ケリーはこうつぶやく。

でもね
あのエマが誰かを好きになったのよ
あのエマが、よ
今までこんな事なかったわ
これからだってないかも

エマがどういう女性なのか、この台詞に集約されていると思う。

もう一度、言おう。
「エマ」をそこらにある安易な「萌え」系のメイド漫画と侮るなかれ。
オタだけの読み物にするには勿体ないくらい、上質なラブストーリーです。

特に、女性に読んでもらいたい1冊です。
「冬のソナタ」よりハマるかもよ?

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