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勇気と想像力

タイトルの言葉は、喜劇王チャップリンの名言、

「人生に必要なものは、勇気と想像力、そして少々のお金」

という彼の映画中での台詞からいただいている。
有名なので知ってる人も多いと思う。

で、なにを言いたいのかというと、昨日の電車男の再考なのだが。

電車男に絡んでいろいろと検索して各地のブログやコラムサイトを巡ったのだが、ひろゆき氏の元祖しゃちょう日記で見つけた先にあった、[梅田望夫・英語で読むITトレンド]の”インターネット世代論・再び”というエントリーを読んだ。

梅田望夫氏の言うような「ネット世代」や「PC世代」といった世代分けのカテゴライズに対する意見は様々だろう。ひろゆき氏は「世代で語る人はたいてい頭が硬い。」と言っていて、これに共感する人も多いようだ。実際、梅田氏のエントリーは文体そのものが硬いように思えるし、その先にある彼自身の思考も硬いのかもしれない。だが梅田氏はそういった反応が多いことは重々承知しているようだし、確信犯的にこうしたことを行っているのだろう。

意地悪な言い方をすればカテゴライズに対する拒否感も「カテゴライズする人」と「カテゴライズしない人」という”カテゴライズ”をしていると言えなくもない。
カテゴライズに関してはある程度の必要性があって行われていることが大半であり、カテゴライズを良く思わない人も十把ひとからげに拒絶してるわけではないだろう。

まあ世代論はさておき、その梅田氏のエントリーにちょっと面白い設問があった。

僕はこの設問には全てイエスだったのだが、これを読んでいる人はどうだろう?

A.あなたは、ハンドルネームしか知らない相手に「人格」を認めて、対話できますか?

B.あなたは、ハンドルネームも無い匿名の相手に「人格」を認めて、対話できますか?

C.あなたは、ネットでのみの関わり合いを、自分の「生活」の一部として認めていますか?


この設問て、どれだけ相手を信頼できるかということなんだろうけど、結局はひろゆき氏も同じことを言ってる。

リアルな対面コミュニケーション以外のものを信頼できるという人と信頼できないという人の差はどこにあるのだろうと考えてみると、それってつまり想像力なんじゃないかなあ、と思うのだ。

ネットが普及する以前から、非対面のコミュニケーションというのはあった。電話はすでに1世紀の歴史をもち、文通なんかの書面でのコミュニケーションということなら人類は1000年どころではない歴史をもっているわけで、ネットだから信頼云々ということではなく、与えられた情報からどれだけ相手のことを想像し、信頼に結びつけることができるのか、ということなんじゃないかな。

もちろん、面と向かい合う方が信頼に足る情報を得やすいということはあるのかもしれないけど、対面だから信頼を確実に得られるかというとそうでもなくて、逆に対面だからこそ信頼性に対する判断を誤ってしまうことだってあるわけだ。詐欺にひっかかる人は今も絶えない。

情報の取捨選択、そしての租借は個人によってその方法やレベルは違う。
ネットのコミュニケーションを信頼に足らないという人は、その情報量があまりに膨大なために頭から拒絶反応を示しているのだろう。だがしかし、ネットの普及は好むと好まざるに関わらずその拡大を続けている。僕にしたところでネットの情報を全て読んでいるわけではないし、そんなことができる人はいない。人々は新聞を選んだり雑誌を選んだりテレビのチャンネルを選んだり、対人にしてもつきあう人を選んでいる。意外と本人も意識しないうちに情報の取捨選択をしている。そしてそこから想像をしている。

ネットでも取捨選択というフィルタリングをしている所は随所にある。
ニュースサイトにしても全ての情報を吐き出しているわけでもない。このブログにしてもそうだ。ネットに転がる膨大な情報の中から「なにか」を基準に選び出し、エントリーを書いている。小さな記事を長文のテキストで補完する場合もあれば、遠大な物語を短くまとめている場合もある。そして人々はまたそこから個人個人で更なる取捨選択をしている。

そうした、ふるいにかけられた情報を必要性や嗜好に応じて抜き出すスキルは、今までに比べてこれから先の時代にはある程度必要になってくるように思う。そこには想像力が欠かせない。

ネットであれ、新聞であれ、テレビであれ、そこにある情報の発信源は基本的に人間なのだから。

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受信: 2004.06.06 17:29

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