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櫻の園

昨夜、同僚の送別会と称して数人でしたたか呑んで帰宅。
メールチェックもそこそこに、睡魔に勝てず就寝した。

朝まで熟睡するものと思いきや、どういうわけか、午前3時すぎに目が覚めた。
あー、オイラもジジイになっちまったもんだと愚痴りながらふと目を横にやると、寝る前につけっぱなしになっていたテレビ画面では、なにかのドラマか映画をやっていた。
なんだろう、としばらく見ていると、台詞の端々に「サクラノソノ」という単語が何度も出てきた。

ああ、「櫻の園」か。吉田秋生だ。
へえ、映画化されてたんだ、知らなかった・・・

僕は10代後半から20代前半にかけて、吉田秋生のマンガに傾倒していた時期があった。
「BANANA FISH」に代表される彼女の作品は、当時の僕にはとてもスタイリッシュに見えた。
その作品群のなかで、「櫻の園」はかなりのお気に入りだった。

たしか、単行本を買った覚えがあるのだが、いまはどこにあるのかわからない。
だが、作品の中で特に印象に残っている台詞がある。

登場人物のひとりが過去に男子の同級生から無思慮ないたずらをされて、ひどく恥ずかしい思いをした経験があり、その男子生徒を今でも憎んでいるという。

「その子がどんな人になっても、私の中ではかわらないの」

上の台詞は、たぶん正確ではないと思うけど、ある程度のニュアンスは感じ取ってもらるのではないかと思う。
絶対値で他者を評価する、主観が強烈にでている台詞だと思った。
女性の心理の一端を見た思いをしたのを今でも覚えている。
そういったことはなにも女性にばかりあるのではないけど、男性よりはずいぶんとその傾向が強いのではないかと思っている。誤解ですかねえ・・・?

映画の中では、つきみみほの凛とした美しさが光っていた。
登場する少女達の、自然すぎるともいえるほど自然な台詞やふるまいがとても新鮮に見えてよかったと思う。
酷評されたこともあったそうだが、僕は良い映画だと思う。

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受信: 2004.05.07 11:07

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